つくし 歌舞伎役者御用達の菓子店が手掛ける「水ようかん」【東京都・人形町】

ようかん紹介

「つくし」について

人形町から少し歩いたところにある「明治座」。この辺りは人形焼きやおせんべいのお店が軒を連ねているのですが、水天宮の道をまたいだところにある小さな和菓子店が「つくし」です。

明治10年に創業、以来水天宮の参拝客と明治座の役者や観客に愛されてきたそうです。

水天宮について

水天宮は室町~江戸時代にかけて神戸の有馬地方にいた有馬一族によって建立された神社です。

有馬温泉があるあたりですね。

有馬一族は明治維新後も政界に進出するなど繁栄をつづけ、水天宮は現在も有馬一族が理事長を務めるなどかかわりの深い神社です。

ご祭神としては、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ、あまのみなかぬしのかみ)と平家物語に登場する安徳天皇(壇ノ浦で入水)、建礼門院(安徳天皇の母、清盛の娘)、二位の尼(清盛の正室、壇ノ浦で入水)が祭られており、東京では有名な「安産祈願」の神社として知られています。

なぜ、安産祈願で有名になったのかと言えば、かつて、水天宮に吊るしていた鈴を鳴らすための緒には晒し木綿が使われていたそうです。その使い終わった晒し木綿を腹帯とした妊婦が安産だったことから、毎月2~3回訪れる「戌の日」(犬は多産なことから安産のシンボルとされた)には神社で祈祷した「御子守帯」(みすずおび)を頒けるようになったそうです。

つくしの銘菓

つくしで一番有名なお菓子は明治からのレシピを再現したとされる「風鈴」(ぷりん)。文字通り固めの手作りプリンで。多くの歌舞伎役者や著名人が手土産として愛用したとか。

お店に伺った時にも、店内は「風鈴」でいっぱいでした。

「水ようかん」を実食してみた

2個入りの羊羹はそれぞれ、小豆がゴロゴロ入ったものと、プレーンな水羊羹の2種類があります。

まずはプレーンなものから。

表面の寒天が強め

全体的にしっかりとした角の立った水ようかん。

後味の強い蜜感のある甘味。

豆入りのほうは少しシャリ感じのある豆がたっぷり入っています。

夏には別のもっちりタイプの水羊羹が、秋には栗蒸し羊羹、それにもあるそう。

【店舗情報】

TELL  03-3664-7357
住所 東京都中央区日本橋人形町2-1-12 水天宮御門際つくしビル 1F

アクセス
東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅 徒歩1分
東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線 人形町駅 徒歩2分

営業時間

8:00~20:00(販売)、 10:30~18:00(茶寮)

[日・祝]
8:00~17:00(販売)、 10:30~16:00(茶寮)

定休日 不定休

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