「長門」さんについて
長門さんは日本橋で300年以上続く老舗和菓子店です。
享保年間(8代将軍徳川吉宗の時代)に神田通新石町「須田町際」の菓子商として創業。
将軍家御用商人に取り立てられ、代々徳川将軍家の菓子司を務めた由緒ある店。
店名は初代松岡長門大掾藤原信吉の「長門」(ながと)から命名されています。
長門さんのお店は東京駅の八重洲口(赤レンガの反対方向)から歩いて数分の場所にあります。支店はなく、都内でもイベント出店などを除き、商品の多くはここでしか購入することができません。
店内は、撮影していませんが、老舗の和菓子屋さんによくあるガラスケースが正面にあるこじんまりとした造り。
切羊羹をはじめ、お菓子には保存料を用いていないため、1日に販売する量は少なく、季節によっては昼前に売り切れてしまうこともあります。
「切羊羹」について
長門さんにはいろいろな銘菓がありますが、その中でも日持ちがせず、その日のうちに食べてしまわないといけないのが「切羊羹」です。(”り”は抜き)
通常、切り羊羹といえば大きな「船」(ふね)と呼ばれる木箱に流し込んだ羊羹を「棹」(さお)と呼ばれる大きさに切り分けた羊羹を指します。
現在売られている羊羹の多くは小豆(を濾したもの)と砂糖、寒天を煮詰めた液をフィルムに流し込んだものが多く、こうした切り羊羹は減ってきています。
ところが、長門さんの切羊羹は小麦と餡、砂糖を混ぜて蒸しあげた蒸し羊羹。作り方だけを見れば新潟の笹団子や沖縄の天妃前まんじゅうに近いかもしれません。
「切羊羹」の実食レビュー
切羊羹は本物の竹皮に包まれています。
よくお土産にありがちな、箱やビニールの包の上からお飾りで包んだものとは違い、商品を直に包んでいます。
「切羊羹」の名前の通り、羊羹はすでに切り分けた状態で包まれています。
蜜がない、しっとりした切羊羹はそのままいただきます。
ねっちり、もちもちした触感。
よく練ったあんこがもっちもちになったような不思議な食感ですが、口の中でさっと溶け、あんの粒子が広がります。
甘さは控えめで、羊羹というよりは餅菓子として楽しめます。
過度に冷やしたり、温めたりはせず、そのままいただくのがおすすめ。
一緒に飲む飲み物は、ほうじ茶や番茶など渋みの少ないお茶がおすすめです。
一応、15切れほど入っていますが、餅菓子感覚でぺろりと食べきれてしまいます。
【羊羹DATA】
甘さレベル 12345
ぽくぽく感 12345
ねっちり感 12345
プルプル感 12345
とろける感 12345
そのほかのお菓子
夏には水羊羹、秋には栗蒸しようかんなどもあるそうです!
実食次第、またレビューしたいと思います!
【店舗情報】
電話:03(3271)8662
FAX:03(3271)8969
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日、祝日
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-3
JR:東京駅八重洲北口より徒歩2分
東京メトロ銀座線・東西線:日本橋駅B3出口より徒歩1分
都営浅草線:日本橋駅B3出口より徒歩1分
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