日本の原風景をほおばる 「祇園坊柿ようかん」【広島県】

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広島県の名物といえば牡蠣ですが、もう一つの隠れた名産品が「柿」なんです。柿という果物は相当古くから日本で栽培されてきた植物で、広島に古くから伝わる柿が「西条柿」「祇園坊柿」などの古い品種です。

ちょっとした田舎ならどこの家にも道にも柿の木が生えていて、齧ったことのある人は少なくないと思います。ただ、最近の若い人には苦手な方も多いみたいですね。

かくいうよー太郎も昔は柿が苦手でした。なんかあのドロッとした部分が気持ち悪くて…。干し柿とかもあんまり好きでなかった覚えがあります。

今回紹介する羊羹は「祇園坊柿」をふんだんに使った逸品です。製造元のタニモト食品工業はご当地食材を用いた土産品などを作っている会社で、お菓子屋さんではありません。

印刷したビニールの竹皮ではなく本物の竹皮。意外と高級感があります。羊羹に使われている竹皮って、何かの際に再利用できないかと思うんですが、いつも気がついたら捨ててしまっています。

変わり羊羹の中でも柿を使った羊羹は割と全国で目にするのですが、ここまで色鮮やかで甘味、香り高い羊羹はなかなかありません。

切った感じは蜜が少なく、みっちり詰まった感じがします。

味はめちゃくちゃフルーティー。熟した柿の甘味、砂糖とは違う甘い香りが口いっぱい広がります。
美味しんぼでも「柿は和菓子の甘さの基本」みたいな回がありましたが、まさにそんな感じ。

果物を使った羊羹にありがちな、甘ったるい感じもありません。

ただ、ちょっと残念だったのが、ちょっと寒天感の高めな固めの生地で、口どけがあまりよくなかったこと。小さめの断面なので、もう少し分厚く切れるように柔らかい生地の方が合うと思うのです。

【羊羹DATA】
甘さレベル  1245
ぽくぽく感 2345
ねっちり感 1245
プルプル感 1345
とろける感 2345

おいしい羊羹でした!

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